ジャガイモに電気を通すとよりカラダによくなることが判明
ジャガイモの調理法と言えば煮たり焼いたり、
揚げたりするのが普通ですが、電気を通すことでジャガイモ中の抗酸化物質の量が増加し、
より健康によくなるという研究結果が明らかになりました。
ジャガイモに電気を通すことで抗酸化物質が増加し、
より栄養豊富で体によくなることが研究の結果明らかになりました。
この発見は帯広畜産大学の弘中和憲準教授によるもの。
干ばつなどの自然災害に見舞われた農作物に、多くの抗酸化物質が発見されたという観測結果をヒントに、
弘中教授はこの現象を人間の手で再現するための実験に取り組んだといいます。
また、健康にいい効果を得るために、機械的なプロセスを経て
野菜にストレスを与えるという形の研究がこれまでなされていなかったことを知ったことも、
この実験に取り組むきっかけの1つであったと言います。
実験の際、ジャガイモは通電しやすいよう塩水に漬けられ、
わずかな電荷を30分程度かけられました。
実験の結果、抗酸化物質の数値は60%も上昇したそうです。
また、胎児の様子を見るためのエコーに使われるような超音波を5分間ジャガイモに当てても、
同じような効果が得られるということも発見されました。
これらの発表は全米科学協会の会議にて行われたそうです。
ジャガイモは生産量が全世界で4〜5番目に多い作物であるということなので
この研究は全世界に影響を与えるかもしれません。
会議に出席していたスポークスマンによると、
「食物生産の段階で、食物に超音波を当てる例はほかにもあったので、
今回発表されたジャガイモへの影響もまた、加わる可能性があったものの1つと言えるでしょう」
とのことで、
「当面はステーキのつけあわせにジャガイモ、特に紫ジャガイモを用いることで、
抗酸化物質をより多く摂取することができます」ともコメントしていました。
ただ、今回の発表では抗酸化物質の増加は確かめられたものの、
その処置を受けたジャガイモがおいしく食べられる状態なのかどうかは発表されていないため、
今後は味に対する研究も必要となってくる可能性があります。
ソース:ギガジン