20万匹のアリで描かれた絵がスゴイ。
アメリカの画家のちょっと変わった材料で描いた1枚の絵が、話題になっています。
絵に使われた材料は20万匹のアリ。
遠くから見ると普通の絵に見えるのですが、
近くで見ると大量のアリの姿が……。
この作品は現在ギャラリーに出展されており、販売価格はなんと310万円もするのです。
20万匹のアリを使って絵を完成させたのは、サンフランシスコの画家クリス・トゥルーマンさん。
『銃を持った自画像』と題された作品は、
男の子がライフルを持って立っている姿が描かれています。
パッと見た感じは普通の絵に見えますが よく見てみると無数のアリがウヨウヨ。
虫嫌いでなくても思わず「ウワ!」と声が出てしまう不気味な作品に仕上がっています。
この絵の制作にクリスさんはかなり苦労したようです。
彼はもともと虫を殺すことのできない心優しい人物で、
生きたアリを材料に使おうとは考えていませんでした。
家の近所でアリの死骸(しがい)を見つけて材料にする予定だったのです。
しかしサンフランシスコのアリは小さすぎて、絵の材料として扱えませんでした。
そこで彼はトカゲのエサとして販売されているアリを4万匹、
インターネットで購入。
ところが困ったことに、このアリが生きたまま瓶詰めで届いたのです。
随分悩んだ末に、彼はすべてのアリを殺し、絵の制作に取りかかりました。
アクリル版の上にピンセットで1匹ずつ丹念にアリが置き、
その上から『アルキド』という樹脂でコーティング。
制作に1年を費やして絵を完成させました。
クリスさんのよれば、
「アリは樹脂に閉じ込められていて、決してはがれ落ちることはない」とのことです。
なお、この作品はサンディエゴのギャラリーに出展されており、
販売価格約310万円の値がついているという。
ソースロケットニュース24